計りてつくらず  〜帯匠 誉田屋源兵衛の世界
10月20日(金)〜25日(水)午前11時から午後6時

 

  誉田屋の十代目、山口源兵衛氏の作品を拝見していると、元国立博物館染織室長の山邊知行先生の言葉を思い出します。
<伝統というものは、昔のものと同じものを作ろと作ろうと努力しながら、
それでも時代の推移によって少しずつ変わっていくところに生まれるもので
昔のものに対する追随墨守の努力のない処に伝統などありはしない。」
  
まさしく山口源兵衛氏は、伝統に対し追随墨守の力を惜しまない方です。
しかしながらその「形」「技術」が我がものになれば、伝統だけに固執せず新に挑み、形を打ち破るような作品を世に出します。
源兵衛氏の帯は、誰でも合わせやすい帯とはいいがたいもの。むしろ帯が、着る方を選ぶような誇り高い帯であると思います。

「計りてつくらず」この誉田屋の家訓は、本物を作り上げるには採算を優先に考えてはいけないということで、
失われつつある本物の美を感じさせてくれるものです。
 
秋のシルクラブでゆったりお過ごしください。

シルクラブ 西村花子

●講演会 10月21日 午後2時より 誉田屋源兵衛 十代名目当主 山口源兵衛氏 (80名 予約不要)

「計りてつくらず」〜誉田屋源兵衛のものづくり

昨年11月ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術に、収蔵された誉田屋源兵衛の帯と同じ帯や、
誉田屋源兵衛の所蔵品(非売)を地下ホールに展示いたします。
案内状の彦根藩初代井伊直政の孔雀の陣羽織をもとに製作された孔雀の羽を織り込んだ帯は、井伊直政の陣羽織とともに展示いたします。



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